米国法EAR:2023年10月以降の半導体規制強化について

 2023年10月7日に米国商務省は、FOR IMMEDIATE RELEASEとして「Commerce Implements New Export Controls on Advanced Computing and Semiconductor Manufacturing Items to the Peoples’s Republic of China」を発表した。内容は中国又はマカオ向けのスーパーコンピュータ及び半導体製造関連の最終用途について、EARの規制を強化することである。これに伴い2023年5月に日本の経済産業省も、高性能な半導体製造装置に関して貨物等省令の追加改正を実施した。

 CP&RMセンターには半導体に関するEAR及び外為法の該非判定の問合せが増加しており、ここでは2023年10月以降の米国法EARに関する半導体規制の改正について、Part 744.23を中心に整理を行った。
スーパーコンピュータについては、改めて整理したい。

1.輸出対象地域は中国又はマカオである。

2.規制対象品目及び最終用途の範囲について

  ・今回の半導体に関する改正内容は、下記表1の①②③の3つに分類される。

  ・①②③の対象品目及び最終用途について、表1に整理する。

  ・①と③の対象品目はEAR99を含む全ての品目が対象であることに注意する必要がある。

  ・3B090は新たに設けられた品目である。

表1.2023年10月EAR半導体製造関連規制

以上

横堀 勝一