EAR:ロシアによるウクライナ侵攻
2022年2月24日ロシアのプーチン大統領はロシア軍にウクライナ侵攻を命令した。既にプーチン大統領はウクライナとの国境近くのロシアとベラルーシに、最大19万人と推定されるロシア軍を集結させて、戦闘の準備をしていた。
同日、米国商務省は’Commerce Implements Sweeping Restrictions on Exports to Russia in Response to Further Invasion of Ukraine’と題するCommerce Newsを発信した。内容はロシアに対する輸出規制の厳格化であり、EARに関連することとして下記2点がある。
1.従来[defense, aerospace, and maritime industries]用途としてのロシア向け輸出で規制
されていなかった品目のうち、 [semiconductors, computers, telecommunications,
information security equipment, lasers, and sensors]について、特別の輸出規制を課す。
2.ロシア軍関係の最終需要家49社をエンティティ・リストに追加する。
輸出規制の強化と同時に、金融取引の規制を米欧日は開始している。これら規制が短期的にプーチンの判断に影響があるかどうかは不明であるが、なによりウクライナ国民のこと思うと胸が痛む。
横堀勝一