安全保障貿易管理 技術用語解説集 No.5-2「工作機械 数値制御/数値制御工作機械 旋削」

用語
項番

工作機械 数値制御/数値制御工作機械
旋削

2-12、6-2、5-18省4、6-2省4、解2/2-12省14、解2 2-12省14、6-2省2、6-2省3、解2、解6

 

数値制御旋盤(numerically controlled lathe 図4)(1)は、工具と工作物の相対運動を位置と速度の数 値情報で制御し、複数の加工工程をプログラム化した指令によって実行できる機械である。最も基本 的な構成は、主軸、工具を自動割出しできるタレット、送り運動を与えるZ 軸(主軸と平行な方向)と X 軸(主軸と直行する方向)、およびベッドである。この基本構成で加工可能なものは軸対象部品( 丸物)である。

ターニングセンタ(turning center 図5)(1) とはバイト以外に回転工具を使用でき、工 具の自動交換機能を備え、旋削加工以外に 穴あけやミーリング加工が可能な数値制御 工作機械である。主軸の回転角度制御(C 軸 制御)やY 軸送りなど制御軸数を増やすこ とにより、自由度の高い面加工、溝加工が 可能となる。回転工具主軸をタレット内で はなく、マシニングセンタのように独立し た形でもち、XYZ 軸の工具送り機能やチル ト機能を備えた機械は複合形ターニングセ ンタ(図6)と呼ばれる。複合形ターニング センタを用いると、ワンチャックで工作物 の複雑な多面加工と旋削加工を行うことが できる(加工例:図7)。

 

参考文献
(1) JIS B 0105:1993, 工作機械―名称に関する用語.